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いつもの料理に新しいひねりを加えてみませんか?様々なホールスパイスを使って、10分もかからずに簡単に作れる、ガラムマサラの作り方とレシピを紹介します。
このガラムマサラのレシピについて
新しく新鮮で複雑な風味を料理に加えたいと思ったとき、さまざまな種類のスパイスをミックスしたガラムマサラを作ろう!と思いました。
ガラムマサラは、ホールスパイスからとても簡単に作れるので、家ではキッチンに常備しています。なんでも手作りが一番です。
このブログで紹介している挽きたてのガラムマサラのレシピはとても万能です。あらゆる料理にフレッシュで新しい風味を加えてくれます。定番のカレー以外にも、朝食のフルーツオートミールやヴィーガンチョコスプレッドなどの甘いもの、ホットドリンクやコールドドリンクに使うのが好きです。
ホールスパイス vs パウダースパイス:パウダースパイスを混ぜ合わせてガラムマサラを作る方が手っ取り早いのですが、ホールスパイスから作った方が断然フレッシュな風味があります。また、パウダースパイスを混ぜたガラムマサラとは味が異なります。ホールスパイスで作った方が好きなので、もうひと手間かけます。
配合の比率に関しては、甘さよりもスパイシー感(辛さはゼロに近い)の強いレシピになってます。日本ではスパイシー感のあるガラムマサラが人気のようですが、アメリカでは甘い風味が強めのガラムマサラが好まれるようです。
より複雑な味に仕上げるのが好みなので、ガラムマサラには10種類以上のスパイスを使います。このレシピでは12種類のホールスパイスを使用しています。
ガラムマサラとは
- 発祥:ガラムマサラはインド料理で多用されるインド発祥のミックススパイスパウダーです。ヒンディー語でガラムマサラは「गरम मसाला」と書きます。
- 配合の比率&使用スパイスの種類:ガラムマサラの配合は、本場のガラムマサラでも決まりはありません。地域や店、シェフ、作る人によって、材料や比率は異なります。3種類のスパイスをブレンドしたシンプルなものから、10〜20種類、あるいはそれ以上のスパイスを使ったものまで、スパイス好きなら誰もが自分だけのガラムマサラを開発することができるのです。
- 市販のガラムマサラは、インドやアジア系の食料品店、またはアマゾンなどのオンラインショップで購入できます。
自家製ガラムマサラの材料
このガラムマサラのレシピでは、以下のリストにある12種類のホールスパイスを使用しています。材料の分量は、ブログ記事の一番下にある印刷可能なレシピカードに記載しています。
- クミンシード:ガラムマサラの基本スパイス。苦みがあります。
- コリアンダーシード:レモンのような香り。
- フェンネルシード:まろやかな甘い香りが特徴的。好きなスパイスのひとつ。
- シナモンスティック:濃厚な甘み。強い香りがします。
- グリーンカルダモン(ホール):目立ったはっきりした香り。爽やかでリラックスできるので、一番好きなスパイスです。高価です。
- ベイリーフ/ローリエ:フレッシュなアロマ。
- ナツメグ(ホール):甘味。使用は任意で。
- マスタードシード:ツンっとした辛味。少量を使います。
- ブラックペッパー(ホール):辛味を追加。私は控えめに入れます。
- クローブ(ホール):独特の強い香りと、刺激的な味が特徴的。
- スターアニス(ホール):苦味と甘味。独特の強い風味。別名は八角。
- オールスパイス(ホール):ジャマイカペッパーとも呼ばれます。
ホールスパイスから作るガラムマサラの作り方
ガラムマサラの作り方は基本的に、ホールスパイスを「乾煎りする」「挽く」の2ステップです。
ステップ1:フライパンにホールスパイスをすべて入れる
フライパンはまだ加熱しません。ホールスパイスをすべて(ターメリック色の)フライパンに入れます。ローリエ、スターアニス、シナモンスティックは、手でちぎって小さくします。油は使いません。
ステップ2:香りが立つまで乾煎り
フライパンを弱火で熱し、ホールスパイスを香りが出てくるまで軽く炒ります。頻繁にかき混ぜます。香りが出始めたらフライパンを火から下ろします(ステップ3) 2〜3分程度かかります。加熱しすぎてスパイスを焦がさないように注意。
ステップ3:平皿に移して冷ます
乾煎りしたホールスパイスを皿に移して冷まします。熱いフライパンに入れたままにしておくと、スパイスが加熱し続けるので注意。
ステップ4:ナツメグをすりおろす
焙煎したホールナツメグをすりおろします。
ナツメグのような大きくて硬いホールスパイスは、電動ミルで挽く前に、細かくします。代わりに、ナイフでスライスしてみじん切りにしてもOKです。
今回、ゼスターグレーター(おろし器)を使用。使う分だけをすりおろします。残ったホールナツメグは密閉容器に入れて保存します。ガラムマサラにナツメグを入れない場合は、このステップはスキップしてください。
ステップ5:すべてのホールスパイスを挽く
乾煎りしたスパイスをグラインダーに移し、パウダー状になるまで挽きます。電動コーヒー/スパイスミルを使用していますが、皮付きのホールカルダモンやシナモンスティックも問題なく粉砕することができます。一度で挽けない場合は、数回に分けて挽いてOKです。
手作りガラムマサラの保存方法と賞味期限
挽きたてのガラムマサラパウダーを密閉容器に入れ、乾燥した冷暗所で保管します。
ガラムマサラに限らず、スパイスブレンドを作るときは、一度に少量を挽いて、1~3週間で消費し切るようにしています。フレッシュな香りを楽しむために、その日に使う分だけ挽くこともあります。一般的に、パウダースパイスは、3〜6ヶ月間持つと言われています。
ガラムマサラの使い方
ガラムマサラは、料理のメインの風味を引き立て、フレッシュなスパイス風味を与えます。その使い方には無限のアイデアがあります。
この万能ガラムマサラは、あらゆる料理に「スパイス感」をうまくプラスしてくれます。カレーやチャーハンはもちろん、スイーツやフルーツなどの甘いものやドリンクに使うのが好きです。
市販のカップラーメンや焼きそばにかけてもイケます。フラペチーノやラテにかけてもおいしいですよ。
ガラムマサラを入れるタイミング:ガラムマサラは、他のパウダースパイスと同様に、長時間加熱すると香りが飛んでしまいます。なので、調理の終盤か、火を止めた後に投入します。
レシピのポイントとコツ
- カスタマイズ可能:ガラムマサラに何を入れるか決まりはありません。手近なスパイスで自由に代用・追加し、自分好みの味に仕上げてください。
- その他のスパイスの選択肢:メース、ブラックカルダモン、フェヌグリーク、アジョワン、ドライガーリック、ドライジンジャー、ドライチリ、パプリカ、ドライターメリック、サフラン、ドライオニオン、アサフェティダ(ヒング)。これらのスパイスも、ガラムマサラに使用することができます。パウダースパイスを使用する場合は、電動ミルで挽いたあとに混ぜ合わせます。
- 塩は入れる?:個人的に万能ガラムマサラのレシピに塩は入れません。なぜなら、主にスイーツやドリンクには塩味を加えたくない場合が多いので。また、プラントベースホールフードの食事(WFPB)の一環として、塩をまったく使わないノーお塩デイの日を気まぐれで設けるので、その日にもガラムマサラを使えるようにするためでもあります。塩が必要なときは、塩だけで塩の量を調節します。
- ナツメグの粉砕方法:このブログ記事では、ホールナツメグをゼスターグレーター(おろし器)ですりおろす方法を紹介しました。代わりに、包丁でナツメグを薄くスライスして細かく刻んでから、電動コーヒー/スパイスミルでパウダー状にすることもできます。ちなみに、このグレーターでシナモンスティックもすりおろせます。
- 失敗談:最初、フードプロセッサーと高速ブレンダー(Vitamixではない)を使ってホールスパイスを挽こうとしたのですが、悲しい結果に終わりました。半分は砕けず塊のまま残りました。そこで、小型の電動コーヒーミル/スパイスグラインダーを買い、とても満足しています。カルダモンのさやや、シナモンスティックもちゃんと粉砕できるし、完璧な仕事ぶりです。
ガラムマサラは、ヴィーガン、WFPB、ベジタリアン、グルテンフリーに対応?
ガラムマサラは、ヴィーガン、WFPB(Whole Food Plant-Based/プラントベースホールフード)、ベジタリアン、グルテンフリーに対応しています。スパイスは植物由来の食品で、グルテンは含まれていません。ヘルシーでクリーンな食事の風味付けの選択肢の一つとして、おすすめの天然の調味料です。
Note: スパイスには様々な健康効果があることが研究で明らかにされています。例えば、いくつかのスパイスは、抗酸化物質を豊富に含んでいます。特に、クローブ、オールスパイス、クミン、シナモン、ターメリックには、高い抗酸化物質が含まれています。
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万能ガラムマサラの作り方
材料
- 大さじ1 クミンシード
- 大さじ1 コリアンダーシード
- 大さじ½ フェンネルシード
- 大さじ½ シナモンスティック
- 大さじ½ グリーンカルダモン(ホール)
- 1枚 ローリエ (or ベイリーフ)
- 小さじ½ ナツメグ(ホール) *任意で
- 小さじ½ マスタードシード
- 小さじ½ ブラックペッパー(ホール)
- 小さじ½ クローブ(ホール)
- 小さじ½ スターアニス(ホール)
- 小さじ½ オールスパイス(ホール)
作り方
- フライパンにホールスパイスをすべて入れる。フライパンはまだ加熱しません。ローリエ、シナモンスティック、スターアニスは手で小さくちぎって入れる。
- フライパンを弱火にかける。よく混ぜながら、香ばしく香ってくるまで乾煎りする(2〜3分程度)。加熱しすぎてスパイスを焦がさないように注意してください。
- 平皿に移し冷ます。熱したフライパンにスパイスを入れたままにしておくと、熱が通り続けてしまいます。
- 乾煎りしたナツメグを、使用分量のみゼスターグレーター(おろし器)ですりおろす。もしくは、ナイフでナツメグを薄くスライスしてから細かく刻み、ステップ5へ。残った分は、密閉容器に入れて保存する。
- 乾煎りしたすべてのスパイス(ステップ4ですりおろしたナツメグを含む)を、電動コーヒー/スパイスミルに移し、粉末状にする。ミルが小さくて一度で挽けない場合は、スパイスを分割して挽く。
- お好みの料理に加えます。
動画
ポイント&コツ
- 保存方法:パウダースパイスは、密閉容器に入れ、冷暗所にて3~6ヶ月保存可能です。香りを最大限に楽しむには、できるだけ早く消費するのがベストです。私はいつも少量を挽いて、1日から3週間以内に使い切るようにしています。
- 使い方:パウダースパイスは、長時間加熱すると香りが弱くなり、最終的には香りが失われてしまいます。なので、料理の仕上げの段階で投入してください。
- 電動コーヒー/スパイスミル:手持ちのフードプロセッサーや高速ブレンダー(Vitamixではない)は、ホールスパイスの粉砕に向いていませんでした。ほとんどのスパイスが挽けず原型のまま残ってしまいました。電動コーヒー/スパイスミルは、カルダモンやシナモンも問題なく挽けて、小さくて使いやすいのでおすすめです。
- その他の役立つヒントについては、このブログ記事の「ポイントとコツ」をご覧ください。
- 下記の栄養成分は目安です。ナツメグを含みます。
栄養
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